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コラム12:私は忘れない。イミダゾールペプチドで記憶力アップ、認知症予防にも 2021-04-14お知らせボーンブロス商品開発
今や「人生100歳時代」。そこで「健康寿命を延ばしましょう」という言葉がよく聞かれるようになりました。
それだけ長く生きられるならば、心や体の不具合でつらい思いをせずに、自分の意志で活動できる年数が長いほど、より人生を謳歌できますね。
高齢になったときに健康でいられるかどうかは、その時までに備えていくことが大切です。生活習慣に気をつける、身体を動かすように心がける、十分な栄養や睡眠をとることも欠かせません。
また体だけではなく、心も長く健康であり続けるための研究が進められています。
前回のコラムでご紹介した「イミダゾールペプチド」は、記憶力の低下や認知症の予防にも有効な栄養成分だと、ある研究*1で報告されています。
認知症の原因の一つに脳の血流の衰えがあります。血液がスムーズに流れなくなると脳がうまく働かなくなってしまうのですね。
食品に含まれる栄養成分から脳の血流を改善するものはないかという研究を始めるにあたって、「効きそうな感じがする」と、いくつかピックアップされた中に、イミダゾールペプチドも入っていました。実験したところ、イミダゾールペプチドがもっともよい結果が出たのです。
実験に参加したボランティアは認知症ではないものの、少し記憶機能が衰えている方々です。日常生活はきちんと送れていても、少し前のことが思い出せなくなってしまったり、何度も同じことを尋ねたりすることがある「ちょっともの忘れが増えたな」という方々です。
「ちょっと物忘れがひどくなった」状態は、軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)といわれる症状です。記憶機能だけがうまく機能していないだけなので、見過ごされがちなのですが、この段階で予防対策をしないと、半数は5年以内に認知症を発症するといわれています。
60~80歳のMCIの患者さんを対象に2回の実験が行われました。1回目は毎日イミダゾールペプチドを3ヵ月摂取、2回目は6か月摂取しました。2回とも、MRIの脳の血流画像が実験前よりも後の方がよくなっていました。そして、記憶力テストの結果もよくなったことが確認されました。
今まで簡単に思い出せたことがわからなくなってしまうと、生活上の不便以上に、心へのダメージが大きいものです。自分に自信が持てなくなってしまいますよね。記憶力の衰えを予防することは、自信を維持すること、心の健康にもつながります。
これまでは「もう年だから」と、記憶力が衰えていくのをあきらめていたものでした。これからは、イミダゾールペプチドを取り入れていくことで、あきらめなくてもよくなりそうですよ。
*1)食品成分による脳老化改善・認知症予防の可能性 化学と生物 Vol. 54, No. 12, 2016
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